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測定されていないが、病理所見で腫瘍内に豊富 な牌組織が存在しており,上述の,仮説に合致す ると考えられる.
画像所見では,縦隔奇形臆のほとんどは前縦 隔に存在し,境界明肪〔な円形あるいは分葉状の 腫瘤で,内部に脂肪組織や石灰化が含まれるこ とが多く,診附Tは比鮫的容易である.しかし,
破裂,穿孔が起こると画像所見は修飾され,複 雑になる.肺に穿孔した場合には肺炎が起こり,
胸水や膿瘍を伴うこともあり,画像所見は細菌 性肺炎に類似する.われわれの症例でも入院11寺 の胸部写真では縦隔IE傷は指摘できず,肺炎に 伴う肺膿瘍と考えられた.
cTでは穿孔による所見に加え,脂肪組織を 含む縦隔腫瘤が検出されることより縦隔奇形腹 の穿孔と診断される'、勢.われわれの症例でも 胸部写真では判らなかった縦隔奇形瞳がCTで 検出され,肺膿瘍の原因が確定された.ただし,
穿孔した縦陥奇形腫内の脂肪織は出血や炎症が 重なることにより,CTで不明確になるとの報 告がありイ'・注意が必要である.また,われわ れの症例ではCTで奇形腫内にガスがみられ,
さらに奇形瞳と肺1M脇の間に連続するガスを含 む交通が認められ縦隔奇形臆の肺への穿孔と診 断され,CTは診断確定に非常に有用であった.
MRIは腫蝋と周|〃|臓器との関,係,周囲臓器 への浸潤の何無を明瞭に描出することが可能で あり,今回も有用であった.また,縦隔奇形llli の辺縁には線維Izt被膜様構造による薄い低@信号 域が認められ,この低信号域の断裂部が穿孔部 位に一致するとの報告がある!'、われわれの症 例でもT2強調像で腫瘍の辺縁に被膜様の低信 号域が認められたが,断裂部位の同定はできず,
MRIでは穿孔部位を確定することはできな かった.
今'''1,胸部写真でⅢ11膿瘍に重なり,縦隔腫瘍 が指摘できず,C'「,MRIにより術|iiiに縦隔奇 形腫の肺穿孔が診断できた症例を経験したので 報告した.
T2強調像では肺及び縦隔腫瘤のいずれの内部 にも液体貯溜による高信号域が認められた.ま た,T2強調像では縦隔腫瘤の辺縁に帯状の低 信号域が認められた.T2強調冠状断像で縦隔 腫瘤は胸腺と連続していた.縦隔腫瘤の大血管 や心臓への浸潤所見は認められなかった.
検査所見では腫瘍マーカーであるa-loto-protein,HCGはいずれも陰性であった.
以上の画像所見と検査所見から良性縦隔奇形 腫の自己融解により肺への穿孔が生じ肺膿瘍が 形成されたと診断され,腫瘍摘出術が行われた.
手術所見:1111腺右葉に接して手拳大の腫瘤が あり,一部はl1ijと強固に癒着し,周囲には炎症 所見が認められた.肺11M(傷は消失していた.心 膜とも癒着があったが容易に剥離できた.癒着 の強い右肺の部分切除および胸腺右葉切除を行 い腫瘤を摘出した.穿孔部位は確認できなかっ たが,炎症反応と強い癒着より肺への穿孔を 伴った縦隔の奇形腫と考えられプこ.
病理所見:腫瘍は5×5cmの大きさの鍵胞性 腫瘍で周囲は!H層扁平上皮で秘われ,成熟した 皮膚,軟骨,脂肪,消化管組織やランゲルハン ス島を持つ膵組織が認められ,成熟奇形腫と診
断された(Fig.5).腫瘍と肺'1の間には線維性
癒着がみられ,肺内には炎症反応があり肺膿瘍 治癒後の変化として矛盾しなかった.切除され た胸腺は正常であり,腫瘍が胸腺由来かどうか の判定は出来なかった.考察
奇形腫の破裂のほとんどは縦隔の良性奇形臆 におこり,悪性縦隔奇形臆や卵巣などの縦隔以 外の部位の奇形瞳に合併することは稀であ る1.破裂の原因としては良lLk縦隔奇形臆には 膵組織が豊罵に存在するためと考えられてお り,機序としては膵組織からklli瘍内に消化酵素 が分泌され,その酵素によりI”自体が膨張し,
自然に破裂したり,壊死が生じたり,周囲組織 に非感染性炎症が起こるためと考えられてい る1-:'》、我々の症例でも腫瘍内のアミラーゼは
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